【NFT×ファンづくり|活用事例】 NFTデジタルスタンプラリーで変わる「銭湯」と「まち」

目次

「NFTデジタルスタンプラリー」とは

前回の記事では、私たちProofXが、令和4年12月6日(火)から新宿浴場組合様と連携して開始した「新宿区銭湯『NFTデジタルスタンプラリー』」企画の概要をご紹介しました。(令和5年3月5日(日)まで開催)

本企画では、主に以下の3つに取り組んでいます。

  1. NFTデジタルスタンプラリー:最新のテクノロジーであるNFTを活用したイベントを通じて、新たな顧客層を銭湯に呼び込む
  2. 周辺エリアの店舗・施設紹介:イベント参加者に、その銭湯周辺の店舗・施設の情報を発信することで、地域の活性化に貢献する
  3. 無料スマホ講習会:誰でも参加可能な無料スマホ講習会で、「ProofX」アプリの利用方法を理解する機会を設けることで、高齢者のデジタルデバイド問題の解決に貢献する

本企画をはじめとして私たちProofXが画策するWeb3時代の顧客ロイヤルティ醸成・ファンづくりの革新に関して以下の記事で紹介をしています。「これまでの企業と顧客の関係性と内在する問題点」、「その解決手段」、「Web3により生まれる顧客の熱狂について」について語っていますので、本記事と併せてぜひご覧ください。

この記事では、「NFTデジタルスタンプラリーを通じて、新宿区の銭湯やまちはどのように変わるのか」について、ご紹介します。

それでは、NFTデジタルスタンプラリーによる変化を、利用者と銭湯それぞれの視点から見ていきましょう。

目次

  1. 利用者から見た変化
  2. 利用者への影響
  3. (1)NFTの保有・収集によるアイデンティティの証明
  4. (2)NFTの保有・収集による達成感の獲得
  5. 銭湯から見た変化
  6. (1)新規顧客-ファン層×若年層
  7. (2)ファン-コアファン層×中年層-高齢層
  8. 多くの方に利用してもらうために〜無料スマホ講習会も実施〜
  9. 私たちの思い

利用者から見た変化

利用者への影響

新宿銭湯NFTスタンプラリーの利用者への影響は、大きく2つのキーワードで語ることができます。
(1)NFTの保有・収集によるアイデンティティの証明
(2)NFTの保有・収集による達成感の獲得

ここからは、ぜひ銭湯の利用者になった気持ちで読み進めてみてください。

(1)NFTの保有・収集によるアイデンティティの証明

本企画では、あなたがどの銭湯に通うのかによって、全く異なる「NFTスタンプ」と「称号NFT」を「ProofX」アプリ上に集めていくことができます。そして、アプリ上に集めたNFTは、あなただけの「NFTコレクション」となり、あなたの体験・経験などのアイデンティティを証明するものになっていくのです。

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図1. 「ProofX」アプリ上のNFTコレクション

例えば、あなたが一つの銭湯に通ったとしましょう。その場合、「ProofX」アプリ上には、その銭湯の「NFTスタンプ」と、一定回数通う条件を満たすことで獲得できる「常連」「達人」「超人」の「称号NFT」がアプリ上に集まっていきます。

一方で、あなたが新宿区内の複数の銭湯を巡ったとします。その場合には、銭湯ごとに異なるデザインの「NFTスタンプ」と、訪れた銭湯数に応じて与えられる「ビギナー」「エキスパート」「マスター」の「称号NFT」を集めることができます。

さらには、2つのアプローチを組み合わせることもできます。行きつけの銭湯に通いながら、気になる銭湯も巡り、あなただけの「NFTコレクション」を作っていくことができるのです。

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図2. 2つの称号獲得のアプローチ

このように、あなたの経験・体験そのものが、「NFTコレクション」として「ProofX」アプリ上に表現されていきます。そして、「NFTコレクション」は、あなたのアイデンティティを証明するものとなっていくのです。

もちろん、本イベントで対象とした新宿区銭湯のみならず、今後ProofXが連携するあらゆる体験・経験で獲得したNFTを「NFTコレクション」として封じ込めていくこともできます。

本企画では、「ProofX」アプリ上で獲得できる限定NFTに加えて、新宿浴場組合公式キャラクター「ゆげじい」デザインの限定グッズも、利用者は獲得できます。このように、デジタルとフィジカルの両方からあなたの経験や趣味趣向を、アイデンティティとして証明することができるのです。

この特徴を銭湯視点で見ると、利用者の経験・趣味趣向に応じて「パーソナライズ化」されたNFTやフィジカルグッズをプレゼントするとともに、特別な商品や体験を受け取れる権利を付与することで、利用者の気持ちをさらに惹きつけることができるでしょう。

(2)NFTの保有・収集による達成感の獲得

あなたは「NFTスタンプ」「称号NFT」を一度獲得すると、もっと多くのNFTを集めたい、別の銭湯のNFTも獲得したい、ワンランク上の「称号NFT」を集めたい、といった気持ちになるでしょう。このように「NFTスタンプ」「称号NFT」を活用したNFTデジタルスタンプラリーは、NFTを保有したい、収集したい、という利用者の思いを引き出すことができると考えています。

行動心理学において、「ディドロ効果」という心理作用があります。「ディドロ効果」とは、人は新しいものを取り入れた時に、所有物や環境を統一させようとする心理作用のことを指します。今回のNFTスタンプラリーでは、イベント参加者が一つ目の「NFTスタンプ」を獲得すると、より多くの「NFTスタンプ」を集めたい、他の銭湯の「NFTスタンプ」を集めたい、と言う心理作用がはたらくでしょう。また、一つの「称号NFT」を獲得すると他の「称号NFT」も集めたい、という気持ちも生まれてくるはずです。

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図3. ディドロ効果〜所有物や環境を統一させようとする心理作用〜

さらには、ゲーミフィケーションの要素も加わります。あなたはゲーム感覚でNFTの保有と収集を楽しむことができるでしょう。あなたが明確な目標に向かって銭湯に通い、「NFTスタンプ」を獲得していくことで達成条件をクリアし、「称号NFT」やフィジカルグッズといった報酬を獲得することができます。このような、ゲーム性のあるイベントに参加すると、あなたはもっとNFTを集めたい、銭湯に行きたい、と言う気持ちになっていくはずです。

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図4. ゲーミフィケーション〜ゲーム感覚でNFTの保有と収集を〜

また、長期的な視点で見ると、銭湯に行った体験をNFTとして保有しておくことができる、という魅力があります。あなたは一度獲得したNFTを「ProofX」アプリ上に貯めておくことができます。

今回実施する新宿区の銭湯を対象としたNFTデジタルスタンプラリーだけでなく、今後、他の地域・施設で開催するNFTスタンプラリーで発行されるNFTも集め、あなただけの経験・体験が具現化された「NFTコレクション」を創り上げていくこともできるのです。

このように「ProofX」アプリを通じて「体験をNFTとして保有する」という発想を取り入れることで、「銭湯に行く」という日常的な行動が、単発の”消費的な行動”ではなく、自分自身を表現する体験・経験を集める”投資的な行動”に変わる、という新たな価値を生み出すことができるはずです。

銭湯から見た変化

ここからは、銭湯の視点から見ていきましょう。NFTの活用による効果は利用者の属性によって異なると考えられます。本記事では、図5の2つの層に対する効果を紹介していきます。

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図5. NFTデジタルスタンプラリーの利用者のセグメント(利用状況-世代)

(1)新規顧客-ファン層×若年層

まず、「(1)新規顧客-ファン層×若年層」を見てみましょう。(1)には、初めて銭湯を使う、あるいは利用頻度が低い方が該当します。この方々は、「銭湯・サウナ」と「NFT・Web3」の大きく2つの文脈で関心を持ってくれると考えられます。

「銭湯・サウナ」に関して、興味深いデータがあります。マーケティング・リサーチ・サービスの調査では、若年層(20〜34歳)の銭湯の利用者は、SNS上の情報を見て銭湯を選択し、利用した後にはSNSなどでシェアしたいと考えている、という結果が得られています。また、一般的に、若い世代の方が、より「NFT・Web3」といった新しい概念に興味を持ちやすいと言われています。

出所:株式会社マーケティング・リサーチ「銭湯の利用に関する実態調査」

つまり、若年層の銭湯利用者が銭湯に行ったことに加えて、NFTスタンプラリーイベントに参加したこともSNSで拡散してくれる可能性が高く、その発信を見てSNSで拡散された銭湯に行ってみようと思う方も一定数いると期待できます。このように、銭湯とNFTの相性は良く、本イベントを通じて銭湯とNFTの双方向からファンを作ることができると言えるでしょう。

(2)ファン-コアファン層×中年層-高齢層

次に「(2)ファン-コアファン層×中年層-高齢層」を見てみましょう。(2)には、銭湯を使う習慣がある方々が該当します。この層の方々は、イベントをきっかけに、利用頻度を高める、或いは新な銭湯に足を運ぶようになると予想されます。

銭湯視点では、リピート率向上や新規顧客の獲得が期待できます。さらに、(2)の層の方々が、銭湯を利用していくとさらに銭湯を好きになり、ファン度合いを高めていくでしょう。最終的には、その方々は他の人にも紹介したいという気持ちになり、友人・知人・家族を誘う、SNS上で銭湯やNFTスタンプラリーについて情報発信をする、といった具体的なアクションを起こしてくれるはずです。つまり「エバンジェリスト」になると期待できるのです。

このように、(2)の層は、エバンジェリストの予備軍であり、銭湯視点では彼らのファン度合いを高めてエバンジェリスト化することが新宿区内の銭湯の利用者数と利用頻度の増加、すなわちトータルのLTV向上に繋がると考えられます。

多くの方に利用してもらうために〜無料スマホ講習会も実施〜

他方で、新宿区銭湯のファン・コアファンの方の中には、スマートフォンやアプリケーションの操作にも慣れていない方もいらっしゃると考えられます。こうした方々にも利用していただくために、無料でProofXアプリを利用したNFTスタンプや称号NFTの獲得方法などをお伝えする講習会を開催いたします。

この講習会は「普段よりも銭湯に行く頻度を高める」「家から離れた銭湯にも足を運ぶ」「友人や家族に銭湯やNFT スタンプラリーの魅力を紹介する」などのアクションを参加者が起こすきっかけになるのではないかと考えています。

私たちの思い

現在、担い手不足や収益性の低下により、その存続が危ぶまれている銭湯も多くあります。私たちは、「ProofXサービス」を通じて、新宿区の文化とも呼べる銭湯の魅力を多くの方に伝え、そして体験してもらい、さらにはその魅力を多くの方に伝えてもらう仕掛けづくりをしたいと考えています。こうした取り組みを通じて、新宿区の銭湯やまちの活性化に貢献して参ります。

新宿区銭湯でのイベントは、2022年12月6日(火)から2023年3月5日(日)まで開催しています。本イベント限定の「NFTスタンプ」「称号NFT」や、「ゆげじい」デザインのトートバック・Tシャツなどの豪華景品もあります。
お気に入りの銭湯を見つけたり、新宿区銭湯を制覇したりしながら、その魅力にどっぷりと浸かってみましょう。そして、ぜひ「エバンジェリスト」として、友人や家族を誘ったり、SNSで発信してみたりしてください。

また、NFT活用事例に興味を持たれた方は、当社がまとめた「顧客ロイヤルティを高めるweb3活用事例レポート(2023年)」をダウンロードしてご覧ください。この資料では、日本国内外の様々なNFT活用事例やNFTを利用したマーケティング戦略、地域活性化の取り組みなど、効果的なNFT活用方法について詳しく解説しています。資料ダウンロードは無料ですので、この機会にぜひご活用ください。

ダウンロードリンク資料ダウンロード | 株式会社ProofX



今後も、私たちはサービス・アプリケーション機能を拡充しながら、より多くの企業・自治体の皆様と連携をしてまいります。今後も、現在のProofXアプリの機能や今後の展開について紹介していきたいと思いますので、ぜひnote・Twitterのフォローをよろしくお願いいたします。

ProofXは現在、Web3時代のファンづくり・ロイヤルティ形成を共に創っていく企業・自治体の皆様を募集しています。実証実験やPoCを通じて、共に日本の先頭を走ることにご興味のある皆さまからは、ぜひ以下のフォームよりご連絡ください。ご連絡お待ちしております。

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